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実際どうなの?オンライン授業のあれこれ

実際どうなの?オンライン授業のあれこれ

必威体育感染拡大防止策として、本学では2020年4月からオンラインによる授業を実施してきました。
導入から1年が経ち、教員が実施している、学生が受講しているオンライン授業について、実際どのような工夫や苦労があるのか、2人の教員と3人の学生に聞いてみました。

教員に聞いてみました

教育協働学科理数情報部門 町頭 義朗 教授

Q1.気をつけていることは?

 大学の授業を受けている、っていう雰囲気を味わえるようにしています。プリントや資料を見て、出された課題について考えるだけじゃなくて、教員の声を聴くことができて、画面の中で説明してもらえているっていう環境を提供できるよう取り組んでいます。

Q2.苦労していることは?

 課題のフィードバックが一番大変ですね。前期だけでも200人超の受講生がいるので、その課題への回答と授業に関する質疑、近況報告等、その全てに返事を書くのは骨が折れますね。帰宅後や土日に返事を書くことが多くなっていますし、1日の中でPCに向かう時間が圧倒的に増えました。でも、どれだけ大変でも学生と繋がっておきたいので、欠かさないことの一つです。

Q3.オンライン授業の利点は?

 学生からしたら、考える時間が十分に取れるということですかね。ある学生は「家族会議を開いて一緒に考えました」っていうこともありましたね。他には、わからなかったところも、早戻しをして聴くことができるのも利点だと思います。

Q4.学生に意識してほしいことは?

 学習状況や様子は「文字」でしかわからないので、課題への回答や感想等は「わかりやすく」「伝わりやすく」書くことを意識してほしいですね。論理的に、過不足なく書いてほしい。あとは、昼夜逆転することなく、正しい生活習慣で過ごしてほしいですね。そのために、私たち教員は授業時間までに、動画をアップロードすることは必須だと思います。

授業で取り扱う問題の答え合わせ動画を、講義室で収録している様子

教員養成課程理科教育部門 向井 大喜 特任講師

Q1.気をつけていることは?

 見やすい動画の作成を心がけています。YouTuberの方の動画を参考に、動画での話し方や資料の見せ方にも気を付けています。また、授業が一方通行となってしまうことも避けたいので、完全オンデマンドの授業については、感想や質問への回答を、なるべくその次の授業内で行うようにしています。

Q2.苦労していることは?

 動画をどうやったらコンパクトにできるのか、にいつも悩まされます。授業時間自体は90分ですが、動画になると密度が濃いので、1時間以内にするように努めています。あとはやっぱり、準備が対面授業よりも倍以上の時間がかかってしまうことですね。

Q3.オンライン授業の利点は?

 PCやタブレット、スマホなどのICTを活用することを前提とした授業であることですね。受講者がすぐにICTを使用できる状況なので、様々なICTに関するソリューションを結び付ける授業を展開しやすくなりました。そういった授業を受講することで、学生たちもそれらの活用を覚えていってほしいし、模擬授業などで是非実践していってほしいです。

Q4.学生に意識してほしいことは?

 今、GIGAスクール構想などで児童生徒一人一台端末が整備されて、必威体育する教育に切り替わっていくところです。本学の学生には、オンライン授業を通してICT活用技術を身につけて、教育現場に出たときに先陣を切っていってほしいです。

グリーンバックを背景に授業を録画する様子

精度が高いマイクと、スライドに直接書き込むペンタブレットを活用して録画する様子

学生に聞いてみました

学生3人に聞いてみました

  • 小中教育専攻理科教育コース4回生 中西晃世さん
  • 小中教育専攻国語教育コース3回生 西河陽子さん
  • 理数情報専攻自然科学コース2回生 入口知紗妃さん

Q1.印象に残った授業は?

  • 中西 リアルタイムで教わりながら、途中で投票ツールを使ったクイズで、理解度を確認しながら進める授業。
  • 西河 座学はオンデマンド型で、グループワークはリアルタイム型で、というようにそれぞれの良い点を活用してくれる授業。
  • 入口 課題や感想にフィードバックがある授業。コミュニケーションが少ないからこそ、コメントがあると嬉しい。

Q2.苦労したことは?

  • 中西 最初から最後まで、提示される資料を読んで課題を出すだけの授業はモチベーションが続かない。
  • 西河 課題の量が多い授業。1つ1つの課題はできても、他の授業でも課題が出ているので、合わせるとかなりつらい。
  • 入口 1回生の頃、遠隔で他の学生と一緒に資料を作る際に、集約するのが大変だった。今となっては、共同編集機能を使えば楽にできたのに、と思います。

Q3.便利なアプリは?

Time Treeのアプリアイコン

同じ授業を受けている友人と共有して、授業の日や実施方法、課題内容、提出期限等のスケジュールを共同編集で管理できて便利!!(中西)

Moodleのアプリアイコン

Moodleで設定されている課題の期限などの通知が届きます。あと、アプリなのでログイン省略して、カレンダーやコースの確認できます。(入口)

Q4.便利なツールは?

ヘッドセット(西河)タブレット?スマホ(西河?入口)デュアルモニター(中西)

ヘッドセット(西河)
  • 長時間使用時に耳への負担が少ない
  • マイクが口元にあるため音声が明瞭
  • 画面を操作せずにマイクをOFFにできる
  • 周囲の音を遮断できるので授業に集中できる
タブレット?スマホ(西河?入口)
  • PCでZoomに接続しながら、資料を読みやすい
  • PC不調時の接続用予備デバイスにできる
  • 勉強に関係のないアプリ等をインストールしないことで、授業に集中できるように工夫
デュアルモニター(中西)
  • 左側のモニターでZoomに接続しながら、ネット検索やメモ等の他の作業ができる
  • レジュメは基本的に縦型資料のため、横型モニターより断然見やすい

Q5.1日のスケジュールは?(入口さんのとある1日を紹介)

1日のスケジュールを表したイラスト


(2021年7月取材)
※掲載内容はすべて取材当時のものです。

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