トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム
文部科学省が2014年からスタートした返済不要の奨学金制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」。2020年までに約1万人の大学生?高校生を海外へ送り出すことを目標とした海外留学支援制度です。支援企業?団体の寄付により留学奨学金を提供し、世界で活躍できる人材の育成を目指します。同制度を利用し、本学から海外へ留学した学生を紹介します。
帰国トビタテ生の声
トビタテ2期生(多様性人材コース)
幼稚園教員養成課程 山本 絢子さん
留学先:フィンランド/オーボ?アカデミー大学
Q1. 留学計画について教えてください。
小学校に入学する前の6歳児を対象にした就学前教育を訪問し、インタビュー調査を実施しました。フィンランドでの事例を参考に、日本での「幼小連携」問題の改善策を考察しました。
Q2. トビタテ制度を利用して良かったことは?
留学を成功させるには、留学前に自分のやりたいことを明確にしておくということが大切だと思います。トビタテは申請時にしっかりと計画を練る必要があり、さらに事前研修でブラッシュアップします。そういう過程があったからこそ、雨の日も雪の日も気温が-20度の時も、自分のやりたいことのために小学校に足を運べたと感じています。1年留学していれば、気持ちが緩む時期もきっとあると思います。でも、支援してもらってるんだから頑張らないと、と思うことで、良いプレッシャーにもなりました。トビタテの存在が留学中の私を支えてくれたことは間違いないと思います。
Q3. 留学を志す人へのメッセージ
留学生活は、たくさんの人、たくさんの文化、たくさんの価値観に出会える最高なものだと思います。そしてその出会いが自分を見つめ直す機会にもなると思いますので、迷っている人もぜひ挑戦してみてください!
トビタテ3期生(多様性人材コース)
教養学科健康生活科学専攻 山口 玲菜さん
留学先:フランス/リヨン第三大学
Q1. 留学計画について教えてください。
大学でフランス語や文化を学びながら、フランスの進んだ町づくりを学ぶべく、西部の町ナントでインタビュー調査を行いました。市民が積極的に参加できるように工夫されている同市の都市計画について、責任者の方に直接話しを聞き、日本人の町づくりに対する意識を変えるヒントを得ました。
Q2. トビタテ制度を利用して良かったことは?
トビタテは、語学力や成績は関係なく、熱意のある学生を受け入れてくれます。また、トビタテ生同士の交流が盛んで、他の奨学生から良い刺激を受けられます。SNSなどで留学前後も留学中も情報交換をしています。私がナントでインタビューした方は、他大学のトビタテ生から紹介してもらいました。
Q3. 留学を志す人へのメッセージ
海外に行った経験がなく、語学力に自信がないことで留学する決心ができない人がいたら、とりあえず挑戦してみてください。私はフランスが初めての海外で、英語もできず、フランス語は大学の第2言語レベルでしたが、このように留学することができました。苦労することもありますが、留学して良かったと心から思っています。
ただいま留学中
トビタテ4期生(多様性人材コース)
大学院特別支援教育専攻 竹内彩華さん
留学先:フィリピン/ミンダナオ国際大学ほか
フィリピンにおける特別支援教育の歴史と現状について学んでいます。同時に小学校でボランティアをしながら、障がいのある子どもが通常の学級で適切な教育を受ける「インクルーシブ教育」に焦点を当て、実態調査を行っています。
トビタテ4期生(世界トップレベル大学等コース)
大学院学校教育専攻 根来佳祐さん
留学先:シンガポール/国立教育学院
シンガポール唯一の教員養成機関において、算数?数学教育に関して、教育内容と教員養成制度の2つの観点から調査しています。また、小学校で放課後の学習支援に参加し、低学年に算数を教えたり、先生たちと両国の算数文化の違いについて意見交換を行ったりしています。
トビタテ4期生(多様性人材コース)
小学校教員養成5年課程 平山奈実さん
留学先:フィンランド/イースタンフィンランド大学
理科や社会といった教科や異文化理解などのトピックを「外国語(英語)」を用いて学習するCLIL (内容言語統合型学習) を学んでいます。またCLILを実践している小学校を訪問し、表現力や思考力を身につけることのできる初等英語教育について調査研究しています。
(2016年8月取材)
※掲載内容はすべて取材当時のものです。