教育学研究科(修士課程)
大学院教育学研究科 高度教育支援開発専攻
本研究科は、全ての院生が教育?学習支援の実践力と課題分析力を身に付けられるよう教育課程を編成し、教員以外の立場から教育現場の課題解決?価値創造の一翼を担う高度な人材を養成します。
概要
コース | 領域 | 対象者 主な修学キャンパス |
募集人員 (目安) |
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心理?教育支援コース | ― | 学部卒学生等 必威体育 (昼間開講) |
10人 |
国際協働教育コース | 日本型教育システム開発領域 日本語教育支援高度化領域 |
留学生等及び学部卒学生等 必威体育 (昼間開講) |
20人 |
教育ファシリテーションコース | 教育イノベーション開発領域 地域教育?芸術支援人材高度化領域 健康?安全教育高度化領域 |
社会人等及び学部卒学生等 天王寺キャンパス (平日夜間?土曜開講) |
20人 |
授業の時間帯は、必威体育開講コースは1~5時限、天王寺キャンパス開講コースは6~7時限が原則です。(ただし、土曜日開講授業?集中講義についてはこの限りではありません)
1時限 8:50~10:20 / 2時限 10:35~12:05 / 3時限 12:55~14:25 / 4時限 14:40~16:10 / 5時限 16:25~17:55 / 6時限 18:00~19:30 / 7時限 19:40~21:10
※教員免許状一種免許状を取得している者で、本修士課程を修了しても、専修免許状を取得することはできません。
特色
- 「教育?学習支援の実践力」と「課題分析力」の基盤的な力を身に付けます。
超スマート社会の到来に伴い、教育を取り巻く環境も大きく変わる中、ICT、教育データ等の先端技術や教育?学習の実践的手法の両方を基盤的な力として身に付けるための授業を必修科目として開講します。 - 特定の領域での高度な専門性を身に付けます。
特定の領域における高度な専門的知識?技能を身に付けることに加え、これを活用して教育?学習支援を深く探究するための実践力?研究力を修得するための学びを展開します。 - 実践的な教育研究手法を身に付けます。
大学院修了後も様々な課題に直面した際に、主体的に分析、考察、解決ができるよう、調査?分析手法、論文作成手法など、汎用的な研究能力を身に付けます。 - 多職種協働による課題探究型研究?教育を展開します。
教育ファシリテーションコースにおいては、教育現場、企業、行政、地域から、多様なバックグラウンドを有する社会人が一堂に集まり、多職種協働による教育現場の課題解決に資する研究?教育を展開するため、「プロジェクトベース科目」を開講します。
心理?教育支援コース
教育領域で従事する心理職や子どもに関する心理の専門家、さらに教育や子どもの発達に関する心理学研究を行いたい学生を対象に、「チーム学校」や教育協働についての理論と実践を学ぶための高度な心理学の教育を行います。
本コースは「公認心理師」の受験資格及び「臨床発達心理士」「学校心理士」の申請資格を得ることができます。
国際協働教育コース
留学生を受け入れ、日本の理数系を中心とした教科教育と母国の教育の比較研究、海外展開モデルの発展に資する実践研究や、日本語教育の実践的な教育研究等に取り組みます。
また、日本型教育システムのなかで学んできた学生を受け入れ、留学生との実践的な協働学習を通じて専門的理解を深化させることを狙いとしています。
教育ファシリテーションコース
主に多様な専門的能力を有する社会人を受け入れることにより、学校?家庭?地域の教育への最適化を探究し新時代の学校改革や多様化した教育課題の解決に資するための教育研究を行います。
また、自らの知識?技能、経験を他者の知見と組み合わせて、様々な教育課題の解決に向けた実践知を生み出す能力を養成します。
パンフレット
【教育学研究科案内2025】
画像をクリックするとPDF(2.8MB)が開きます。
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学位論文科目(過去2年分)
コース | 領域 |
論文題目 |
心理?教育支援 | 学校生活の適応に課題のある児童に対する個別支援 ー特別支援学級に在籍する児童の事例を通してー |
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吃音症の心理的問題に対する脅威モニタリング及びメタ認知的信念の影響に関する研究 | ||
放課後児童指導員の児童に対する怒りとその対処 ー子ども観との関連からー |
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国際協働教育 | 日本型教育システム開発 |
初等図形に関する算数科教材作成の試み ―教科横断型学習を目指して― |
VRを活用した安全教育に関する授業デザイン | ||
フッ素系有機膜表面からの金属脱離に基づく有機デバイス形成 ―理学的実験から理科教育への興味関心の誘導― |
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6,6’位に置換基を導入した[3.n]系カルバゾロファン誘導体の合成 ー光物理的性質とキロプティカル特性の解明ー |
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日本と中国の高校数学教科書に関する比較研究 ―「数列」を中心に― |
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日本と中国の高校数学教科書の難易度ランク付けに関する比較研究 ―「集合と命題」を中心に― |
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チャットツールの活用に着目したオンラインIT支援体制の構築とその実施 | ||
テキストマイニングを利用した授業評価とその在り方 | ||
中高一貫型SSHの探究教育プログラムの分析 | ||
日本語教育支援高度化 | 北河内地域における大阪方言話者の言語行動に関する研究 ―子どもへの働きかけの場面に注目して― |
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日本語教育における方言教育の教材分析 ―関西方言の教科書とオンライン教材の比較― |
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日本語教育におけるアクティブ?ラーニングの理念と実践 ―教師へのインタビュー調査から考えるアクティブ?ラーニングの課題と展望― |
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日本語学習教材としての村上春樹『風の歌を聴け』 ―直喩の中国語通訳の比較を中心として― |
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アドラー心理学から見る日本文学と学校教育 ―哲学?心理学?文学を横断する取り組み― |
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中国における日本文学コースと日本語教育の研究 ―中国大学生への日本近現代文学教育を中心に― |
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仏教における師弟関係 ―日本の私立仏教系学校に対する「寺子屋」の影響について― |
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日中英三言語のイディオムにおけるメタファー表現 ―犬に関するイディオムを中心に― |
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日本語教育の教材における敬語表現に関する研究 ―中国の高等教育で使用される教科書の分析― |
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日中漢文教育の比較 ―中学校教材を中心に― |
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『捜神記』と『世説新語』の比較研究 | ||
中国における日本語教師の資質?能力の向上に関する研究 | ||
Issues with Dyslexia from an Educational Point of View: Reviewing Japanese English Teachers' Awareness of Dyslexia | ||
谷崎潤一郎「蘇東坡 三幕 ―或は「湖上の詩人」―」論 | ||
主客未分の「場」から見る終助詞「ね」「よ」「よね」 ―メルロポンティ現象学からのアプローチ― |
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日本語の現代詩における表現技法の考察 ー日本語教育における問題点の解決へのアプローチー |
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小林多喜二『蟹工船』中国語翻訳における日中対照研究 | ||
The History and Impact of Chinese Immigrants in the United States | ||
外国語として日本語を学ぶベトナムの年少者に対するオンライン授業の実践 | ||
日本語教育における役割語について ―中国の大学の日本語教材分析を中心に― |
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日中同形語に関する研究 -「発展」「解釈」「質問」の異同を中心に- |
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中国の高校生のための日本語教育に関する研究 ―大学入学試験制度における日本語教育のあり方について― |
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CLD児への支援現場で見られる母語支援員の成長に関する一研究 ー中国語母語話者を対象としてー |
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中国にルーツのある生徒への学習支援 ―母語支援者の役割を中心として― |
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現代文学から見られるオノマトペ表現とその日中対訳 ―村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を例として― |
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中国語多義動詞の認知意味論的分析 -「落」を中心に- |
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日本語教育における「カギル(限る)」とその派生形に関する研究 | ||
多文化共生社会における「やさしい日本語」の普及をめぐって ―「やさしい日本語」に関する大阪府の市自治体の現状調査及び大学生の意識調査― |
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断り場面における「弁明」表現の考察 ー日本語母語話者と中国人日本語学習者の比較ー |
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芥川文学の中国語訳の比較研究 ―『河童』における翻訳戦略― |
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虚構と現実性 ー偽書『台湾誌』諸刊本の比較からー |
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日本語教育における方言教育に関する研究 ー関西圏で暮らす外国人留学生の方言意識を中心にー |
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教育????????? | 教育イノベーション開発 | 数学教育における統計的探究に関する研究 |
高等学校の歴史教育におけるポートフォリオ評価に関する研究 ―学習者のレリバンスの構築に焦点を合わせて― |
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Colorful Math Expressions for Mathematics e-Learning | ||
機械学習を用いた合否予測システムの開発と評価 ―最適なモデルの探索による品質向上を目指して― |
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情報機器の活用による幼児のイメージ想起の特徴に関する研究 | ||
GIGAスクール構想「公立高等学校端末整備施策」の実態と都道府県教育委員会事務局における自律的統制に関する研究 ―教育行政の専門性確保とその制御の機能に着目して― |
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イノベーション人材育成に向けた日本のICT教育に関する研究 ーグローバル社会に必要なDX(デジタルトランスフォーメーション)の発展を目指してー |
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地域教育? 芸術支援人材高度化 |
サービスラーニングにおける教員養成課程学生の教員としての資質能力向上の可能性 ー地域小学校での留学生交流事業への支援活動を通じてー |
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診療放射線技師臨床実習評価とOSCE?知識?パーソナリティ特性の関連 | ||
障害者就労におけるCOVID-19の影響に関する研究 ―障害者?支援者へのインタビュー調査をもとに― |
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ピアノの音色の可視化 ―音声解析ソフトを用いて― |
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地域音楽教育におけるVR教材の有効性 ―フルート演奏を通して― |
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レクチャーコンサートの体験を通した音楽鑑賞に関する研究 ―高校における音楽授業に焦点をあてて― |
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地域住民と地域施設を繋ぐ「ゆるキャラ」を活用したイベントの研究 ー伊丹市立図書館「ことば蔵」での実践を通じて |
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アートを採り入れた学校建築の可能性 ―小牧市立小牧南小学校の実践から― |
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社会と芸術の中間にある場におけるアートのあり方を探って ーアーティストランスペースの調査と「縁側」における実践を通した省察ー |
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健康?安全教育高度化 | 小学生の食品ロス削減行動を促進する要因と学習効果 | |
COVID-19患者の栄養評価と血清亜鉛値の関連 | ||
中国における Safety Promotion School の事例分析を通じた学校安全の推進に関する研究 ―山東省潍坊市東明学校の実践から― |
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小学校におけるカリキュラムマネジメントを考慮した防災教育の提案に関する研究 | ||
新卒看護師が経験するリアリティショックの捉え方とその対処に関する研究 | ||
看護大学生における生活者としての高齢者のイメージと高齢者理解に関する研究 | ||
発達障害をもつ子どものための放課後等デイサービスと保護者ニーズに関する研究 ―阪神間の6市域を対象にして― |
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陸上競技選手の競技場面にみられる動作意識に関する研究 ―跳躍種目に焦点をあてて― |
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吸気負荷に対する循環応答に関する研究 ―反射受容器を介した循環調節との関連― |
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陸上混成競技における競技パフォーマンス構造と競技レベル差要因の推定 ―国内大学生を対象として― |
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中学校におけるなぎなた指導に関する研究 ―なぎなた実践の意識とイメージに着目して― |
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理学療法領域におけるクリニカル?クラークシップの実効性と課題 ー実習指導者と実習生へのアンケート調査結果の比較を通じてー |
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ラグビーの被タックル時における頭部外傷予防に関する研究 ー転倒動作および頭部加速度に着目してー |
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重症心身障害者施設での個別活動プログラムが支援員の入所者理解に与える影響 | ||
育成年代の生活習慣とスポーツ活動のコンディショニングに関する研究 ーSCCシートを活用した健康管理の認識と行動の変化に着目してー |
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食生活改善推進員の主観的健康感および健康行動に関する研究 |