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卒業生CATCH! 小池 香苗さん

小池 香苗さん

子どもたちの幸せを願って学び続ける
教師という仕事に魅了されて

小学校教員養成5年課程卒業
(現:初等教育教員養成課程小学校教育専攻夜間5年コース)

大阪市教育センター
(連合教職大学院スクールリーダーシップコース1回生)
 小池 香苗さん

本学卒業後、大阪市内の小学校教員として教壇に立つ。2022年春から自身のさらなる教職専門性と力量向上をめざして、大阪市教育センターで勤務しながら本学連合教職大学院に通っている。

大阪教育大学での学び

 大学での学びは生きていますかという問いに、小池さんは「大阪教育大学で学んだこと全てが教育現場で生かされているといっても過言ではありません」と言い切ります。「教育学、教科指導はもちろんのこと、子どもたちの大切な時期に携わる責任ある仕事だという自覚や強い覚悟を持つことの大切さも学びました。また、附属池田小学校の事件を教訓にした講義を通して安全教育や危機管理の重要性を痛感しました。大教大での学びや精神は、子どもたちの心と命を守るために今も大切にしています」と語ってくれました。

夢を叶えるために全力で駆け抜けた学生時代

インタビューに応じる小池さん

 「教師をめざす大学生が学校現場に携わり、学べる場はいくらでもあります!」と話す小池さん。どんな学生時代を過ごしていたのか詳しく聞いてみました。「幼少期から教師になるのが夢だった私は、『少しでも学校現場に関わり、学びたい!』と積極的にインターンシップや、いきいき*指導員、理科支援員などの活動に取り組んでいました。大阪市教師養成講座も受講していましたね。学校現場の先生方の姿を見て実際に行われている教科指導や学級経営の方法を学んだり、子どもたちに関わったりし、大学では理論を学ぶ。そんな日々を過ごしていました。将来出会う子どもたちの笑顔が見たいと、あの頃は本当に一生懸命でしたね」と懐かしそうに語ってくれました。

*いきいき:大阪市内の全ての市立小学校において取り組まれている、児童いきいき放課後事業の愛称。同事業は、放課後に空き教室で児童を預かる大阪市独自の施策。

学び続けるために連合教職大学院への進学を決意

 2022年春から大阪市教育センターで働きながら本学連合教職大学院のスクールリーダーシップコースに通っている小池さん。連合教職大学院への進学を決意した経緯を話してくれました。「以前から興味のあった連合教職大学院。けれど、夕方まで勤務し、その後に大学院に通う毎日を想像するだけで躊躇していました。そんな中、教員免許更新のため、久々に大阪教育大学の講義を受けました。講師は木原俊行教授で、1日を通して実施される講習だったのですが、とにかく内容が面白く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。大阪教育大学の講義の楽しさを再認識した私は、『自身の知見を広げ、将来出会う子どもたちの笑顔が見たい』、『学び続けたい』とこれまで以上に強く思い、進学を決意しました。勤務後に通っているのでもちろん疲れはありますが、大学院の授業はとにかく楽しくて学びが多いですね。大学院生は現職の先生や教育委員会に務めている方ばかりです。また、他の自治体の先生方とたくさん出会うことができました。様々な教育実践を知ることができたり、たくさんの先生たちと出会ったりできたこと、その環境に心から感謝しています」

学校現場を支える仕事

研修を行う小池さん(筒井さん提供)

 「大阪市教育センターでは、教員研修の実施や補助、プログラミング教材の管理などのほか、指導主事と一緒に教材研究や開発を行う仕事をしています。研修を受講された先生が『明日から授業に取り入れてみようと思います』と言ってくださったときに、子どもたちの学びに私も貢献できているのだと喜びを感じますね。学校現場にいた頃は教育委員会や教育センターがどのような仕事をされているのかなど、深く理解していませんでした。実際、教育センターで勤務し、指導主事の仕事量や責任の重さに驚きました。本当に大変なお仕事をされ、学校現場を支えてくださっていたのだと知りました。勤務地は違えども、みな子どもたちのためを考えて日々奮闘していることに変わりはありません。私も自分にできることを精一杯、頑張ります」と小池さんは目を輝かせます。

教師という仕事の素晴らしさを伝えたい

 「私は心から尊敬できる管理職の先生に出会いました。子どもたちだけでなく、教職員一人一人も大切にしてくださり、各々の良さを生かしながら学校組織全体をまとめてくださった方です。教師の仕事の面白さや楽しさを改めて教えてくださったその先生に一歩でも近づけるよう、今後も努めたいと思います。教師のなり手不足が深刻化していますが、まずは自分自身が学び続け、教師という仕事の魅力を子どもたちや皆さんに伝えていけたらと思います。先日、かつて担任した児童の保護者の方に偶然会いました。そのときに、『娘が将来、小池先生みたいな教師になりたいと言って、今、高校受験に向けての勉強を頑張っています。大学は大阪教育大学に進学したいとも言っています』と教えてくださいました。担任をしていた子どもたちが夢や目標をもって頑張っている話を聞くと、本当に元気をもらいます。教師という仕事の魅力を改めて感じますね。これまで出会ってきた子どもたちのためにも、将来出会うであろう子どもたちのためにも私自身、学び続けます」と語り、最後に「頑張ります!」と締める姿からは、教育への熱意と確固たる覚悟がうかがえました。


(2022年10月取材)
※掲載内容はすべて取材当時のものです。

小池さんの記事が掲載されている「統合報告書2022」はこちら

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