技術教育コース
学校教育教員養成課程 中等教育専攻 技術教育コース
目指せ ものづくり教育の達人
中等教育専攻 技術教育コースでは、ものづくりについての幅広い教養を身につけると共に、専門的知識や技能と優れた教育実践力や指導力を持ち、生徒たちの創造性や技術的な課題を解決する能力を育成することのできる中学校技術科および高等学校工業科の教員の養成を目的としています。そのため、電気、情報、機械、金属加工、木材加工、栽培、技術科教育学などに関する科目を履修します。
求める学生像
- 中学校の技術科もしくは高等学校工業科の教員をめざすために必要な基礎学力があり、数学I?A, 数学II?B, 物理I, 物理IIを履修した人が望ましい
- 中学校の技術科もしくは高等学校工業科の教員になることを強く希望し、その意志を持ち続けることのできる人
- ものづくりの好きな人、失敗することを恐れない人
- ものづくりを通して創意工夫することの楽しさを児童?生徒たちに伝えたいと思っている人
- 一つのことに興味や関心?疑問を持ち続けることのできる人
学びのポイント 1
体系立ったカリキュラム
工学の各分野を学ぶには体系立った理解が早道です。そこで工業数学I/II、工学概論、工学基礎で共通する基礎を、機械工学I/II、電気工学I/II、情報基礎I/II、木材加工学、金属加工学I/II、栽培I/IIで各分野の基礎を、その上で材料力学、熱力学、電子計算機等を学ぶカリキュラムとしています。
学びのポイント 2
充実した教員と少人数での指導
専任教員は5名で機械、電気?電子、情報、木材加工、金属加工と技術科教育を専門としています(一部教員が複数分野担当)。技術教育専攻は学生の人数に対して教員が多く、専攻専門科目は少人数教室で学べます。卒業論文についても学生に合わせた指導を行っています。
学びのポイント 3
4年間積み上げ型の教育実習
教師としての実践的指導力を身に付けるために「観察実習(1回生必修)」→「体験実習(2回生選択)」→「基本実習(3回生必修)」→「発展実習(4回生選択)」と、4年間を通して教育実習を積み上げていきます。また、電子ポートフォリオを使い、入学から卒業まで指導教員と定期的に面談し、良好な学生生活が送れるように支援します。
募集人員
10人
学習領域
工学(機械、材料、電気、電子、情報)、農学(栽培、林産)、技術科教育学
取得できる免許?資格
●:中学校教諭一種(技術)
○:高等学校教諭一種(工業)
□:特別支援学校教諭一種
資格:学校図書館司書教諭、図書館司書
●:卒業要件単位で取得できる教員免許状
〇:卒業要件以外の単位を併せて履修することによって取得できる教員免許状
(ただし、授業時間割上の制約によって希望する免許状が取得できるとは限りません)
□:履修要件を満たした者に限り,取得のために必要な単位修得が認められます。
(ただし、授業時間割上の制約によって希望する免許状が取得できるとは限りません)
4年間の学び
技術教育専攻は入学定員が10名の小さな専攻です。その小ささを生かし、毎年、新入生?在学生セミナーを開き、教員として活躍している卒業生を交えて親睦を深める機会を設けています。そのため、同学年の学生だけでなく、先輩後輩の縦のつながりができ、また学生と教員の顔が互いにわかるのが特長の一つです。
1?2回生
工学の基礎を学び、教員としての技能を養う
工学に関する基礎科目を学ぶと共に、技術教育を担う教員として必要な各専門分野(機械、電気?電子、情報、木材加工、金属加工、生物育成)及び教科教育法(教育の方法)に関する基礎的な内容を学びます。また、専門科目での実験?実習を通して、技術科教員として必要な基礎技能を身につけます。
主な授業
- 工学概論 工学基礎
- 技術科教育法 I?II
- 機械工学 I?II
- 電気工学 I?II
- 情報基礎 I?II
- 木材加工学 I
- 金属加工学 I
- 栽培 I?II
- 教職入門(1回生)
- 教育総論(1回生)
- 教育課程?方法論(2回生)
- 生徒指導?進路指導論(2回生)
3?4回生
教科の専門性を深め、実践的指導力を身につける
技術科教員として必要な資質?能力の向上を図るために,教科の専門性を深めると同時に教科教育法ならびに教育実習で実践的指導力を身につけます。さらに,卒業論文を通して技術や技術教育に関する問題を研究し,学校教育の諸課題に対処できる教育力を身につけます。
主な授業
- 技術科教育法III?IV
- 進路指導
- 機械設計
- 熱力学
- 金属加工システム学 II
- 教育相談の心理学(3回生)
- 教職インターンシップ(3回生)
- 卒業研究(4回生)
教員からのメッセージ
離陸した機内から地上を見下ろすと、自然の力の偉大さと、人のモノづくり技術の高さに感嘆させられます。マッチ箱のように見える建物一つ一つが、木材?金属?石などを巧みに用いて造られており、人々はその中でテレビ、冷蔵庫などの電化製品を使い、スマートフォンなどの携帯機器を持ち歩いています。技術?工業の先生になる皆さんには、これら身の回りにあるモノづくり技術について、卒業までに基礎からしっかりと学んでもらいます。「モノの仕組みを知りたい」「閃いたアイデアを形にしたい」「壊れたモノを修理したい」そんな思いに駆られたことのある人にうってつけの専攻です。モノづくりの技を極め、生徒たちから「先生」と呼ばれる仕事はとてもやりがいがあります。技術教育専攻にてモノづくり技術を学び、技術?工業の先生を目指してみませんか。
(技術教育講座 成田 一人)